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奇天烈
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きてれつ
ふりがな文庫
“
奇天烈
(
きてれつ
)” の例文
「たしか昨夜も、今朝もジャガ
芋
(
いも
)
ばかり喰っていたかな。——道理で胸の具合が
変挺
(
へんてこ
)
で、酒の
利
(
き
)
き目が
奇天烈
(
きてれつ
)
になったのかしら?」
吊籠と月光と
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
さて落語家——寄席芸人という
奇天烈
(
きてれつ
)
な門構えの前までやってくると、妙に玄正の心はグッタリと萎えてしまい、思い切ってその門叩き
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
これに加うるに
有難屋
(
ありがたや
)
の宣伝もありという
塩梅
(
あんばい
)
で、ずいぶん共にオカカの感心、オビビのビックリに価する、奇妙
奇天烈
(
きてれつ
)
な記録の内容でげしょう。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ええありません、そんな
奇天烈
(
きてれつ
)
なまやかしものは、あっしゃあでえ嫌えでね、憚りながらこれでも辻駕を
長屋天一坊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
フォークをひっくりかえして無理にむつかしく御飯をのせて変てこな手つきで口へ運んで、それが礼儀上品なるものと考えられて
疑
(
うたぐ
)
られもしない奇妙
奇天烈
(
きてれつ
)
な日本であった。
デカダン文学論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
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大層
(
えかい
)
奇天烈
(
きてれつ
)
なあわてかたでしたぜ。
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ああ戦争、この偉大なる破壊、奇妙
奇天烈
(
きてれつ
)
な公平さでみんな裁かれ日本中が石屑だらけの野原になり泥人形がバタバタ倒れ、それは虚無のなんという切ない巨大な愛情だろうか。
白痴
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
珍妙
奇天烈
(
きてれつ
)
な二人行列。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
烈
常用漢字
中学
部首:⽕
10画
“奇”で始まる語句
奇
奇麗
奇蹟
奇怪
奇妙
奇異
奇特
奇矯
奇瑞
奇態