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大蘇芳年
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たいそよしとし
ふりがな文庫
“
大蘇芳年
(
たいそよしとし
)” の例文
血の臭いに酔って、
無暗
(
むやみ
)
に吠え付く犬を叱り
乍
(
なが
)
ら、
桐油
(
とうゆ
)
をすっぽり
冠
(
かぶ
)
って、降りしきる細雨の中をやって来たのは、絵師の
月岡米次郎
(
つきおかよねじろう
)
こと、
大蘇芳年
(
たいそよしとし
)
の一風変った姿です。
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
子爵はやはり微笑を浮べながら、私の
言
(
ことば
)
を聞いていたが、静にその硝子戸棚の前を去って、隣のそれに並べてある
大蘇芳年
(
たいそよしとし
)
の浮世絵の方へ、ゆっくりした歩調で歩みよると
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お妻の胸元を刺貫き——
洋刀
(
サアベル
)
か——はてな、そこまでは聞いておかない——返す刀で、
峨々
(
がが
)
たる
巌石
(
いわお
)
を
背
(
そびら
)
に、十文字の立ち腹を
掻切
(
かっき
)
って、
大蘇芳年
(
たいそよしとし
)
の筆の
冴
(
さえ
)
を見よ、描く処の
錦絵
(
にしきえ
)
のごとく
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
古河黙阿弥
(
ふるかはもくあみ
)
の著述に
大蘇芳年
(
たいそよしとし
)
の絵を
挿入
(
さしい
)
れた「
霜夜鐘十時辻占
(
しもよのかねじふじのつじうら
)
」。
伊藤橋塘
(
いとうけいたう
)
と云ふ人の書いた「
花春時相政
(
はなのはるときにあひまさ
)
」といふ
侠客伝
(
けふかくでん
)
もある。「
高橋
(
たかはし
)
お
伝
(
でん
)
」や「
夜嵐
(
よあらし
)
お
絹
(
きぬ
)
」のやうな流行の毒婦伝もある。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“大蘇”で始まる語句
大蘇
大蘇鉄