大笠おおがさ)” の例文
一ツ目小僧の豆腐買は、流灌頂ながれかんちょうの野川のへりを、大笠おおがさ俯向うつむけて、跣足はだしでちょこちょこと巧みに歩行あるくなど、仕掛ものになっている。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よほどうれしかったとみえ、信長はその時陣頭で、黒の薄い陣羽織に、塗りの大笠おおがさをいただき、左に扇を持ち、右手に杖を持って、何か指揮していたが
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひと小僧こぞう豆腐買とうふかいは、流灌頂ながれかんちょう野川のがわへりを、大笠おおがさ俯向うつむけて、跣足はだしでちよこ/\と巧みに歩行あるくなど、仕掛しかけものに成つて居る。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)