大牛おおうし)” の例文
忽ち車のきしる音して、一匹の大牛おおうしおおいなる荷車をき、これに一人の牛飼つきて、罵立ののしりたてつつ此方こなたをさして来れり。聴水は身を潜めてくだんの車の上を見れば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
... 買って料理に使いますが犢の肉もやっぱり一週間位けますか」お登和嬢「イイエ犢の肉は牛肉よりも食頃たべごろが速いのでく寒い時でもほふってから三、四日目位でございます」妻君「犢の肉はやっぱり大牛おおうしのように牝牛めうしの方がいいのでしょうか」お登和嬢「犢の時は孰方どちらも同じ事ですが大概おすばかりでめす滅多めったほふりません。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)