トップ
>
大業物
>
おおわざもの
ふりがな文庫
“
大業物
(
おおわざもの
)” の例文
御所へ水を入れるところの
堰
(
せき
)
の蔭から、物をも言わず
跳
(
おど
)
り出でた三人の男がある。
大業物
(
おおわざもの
)
を手にして、
面
(
かお
)
も
身体
(
からだ
)
も真黒で包んでいた。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しきりにすいすいと
大業物
(
おおわざもの
)
へ油を引いていたのも、世は腹の立つ程泰平と言いながら、さすが直参お旗本のよき
手嗜
(
てだしな
)
みです。
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
としかつめらしく、軽く頭を下げると同時に、スラリ
鞘走
(
さやばし
)
らせた一刀は、
釣瓶落
(
つるべおと
)
しの名ある二尺八寸、備前
長船
(
おさふね
)
の
大業物
(
おおわざもの
)
。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
やんわりと握った太刀の柄、居付かぬように動かせば、
大倶利伽羅広光鍛
(
おおくりからひろみつきた
)
え、乱れ
雑
(
まじ
)
りの
大業物
(
おおわざもの
)
、
鉾子先
(
ぼうしさき
)
から鍔際まで、傾むく夕陽に照り返り、ブ——ッと虹を吹きそうだ。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と大喝一声、玄蕃の腰から銀の飛龍とひらめき飛んだ三尺一寸の
大業物
(
おおわざもの
)
。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「何ぶんにも
大業物
(
おおわざもの
)
ですからな。」
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
左手に
大業物
(
おおわざもの
)
蝋色
(
ろういろ
)
の
鞘
(
さや
)
を、ひきめ下げ緒といっしょにむんずとつかんで、おどろいたことには、もうその、小蛇のかま首のようなおや指が、今にも
鯉口
(
こいぐち
)
を切ろうとしているのだ。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「刀が非常な
大業物
(
おおわざもの
)
であるか、さもなければ、人が非常な斬り手である」
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
かれの
鍛
(
う
)
つところの刀は、にえ至って細く、三杉の
小亀文
(
みだれ
)
が多くまたすずやきもあり、ことにその二代兼元なる関の孫六となると、新刀最上々の
大業物
(
おおわざもの
)
として世にきこえているが
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その、天下に冠たる左手に握られた、
大業物
(
おおわざもの
)
、濡れつばめです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“大業物(刀剣の業物一覧)”の解説
刀剣の業物一覧(とうけんのわざものいちらん)は、江戸幕府公式の試し斬り役兼死刑執行人であった山田浅右衛門5代吉睦が編纂した『懐宝剣尺』などの複数の書物に記載された日本刀の刀工の格付け一覧。山田は多くの刀で試し斬りを行い、刀工ごとに刀の切れ味(切断能力)を分類して格付けした。最高位から最上大業物(さいじょうおおわざもの)、大業物(おおわざもの)、良業物(よきわざもの)、業物(わざもの)の4等級に分類され、大業物・良業物・業物混合の刀工も含めて多くの刀工が記載された。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“大業”で始まる語句
大業
大業刀
大業師