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大慌
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おおあわ
ふりがな文庫
“
大慌
(
おおあわ
)” の例文
それが白雲の帰ったのに気がつくと、
大慌
(
おおあわ
)
てに慌てて、鈴を火鉢の隅に置くやら、御幣を神棚へ載せようとするやら、ようやく般若の面を取って
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兄は会社関係から、日本毛織の販売所に、親しいひとがいて、特に、二日で間に合うように頼んでやる、というので、ぼくは
大慌
(
おおあわ
)
てに、
支度
(
したく
)
を始めました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
と思って一瞬、
色蒼
(
いろあお
)
ざめたが、九叔が
悶掻
(
もが
)
きながらも「早く、
駕
(
かご
)
でも戸板でも呼んでくれ。家へ帰って養生したい」と叫ぶので
大慌
(
おおあわ
)
てに人を頼んで、九叔を家へ送らせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大慌
(
おおあわ
)
てで団子と茶代を置いて、道庵が外へ飛び出したものですから、皆々ホッとしました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
智深はむっくり起きに、
蔵堂
(
ぞうどう
)
裏の竹林へ出て、こころよげに放尿していた。そこへ上人のお召しときたので、彼は
大慌
(
おおあわ
)
てに後へついていき、
畏
(
おそ
)
る畏るその座下にうずくまった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
朝の
勤行
(
ごんぎょう
)
におくれては露顕ものだと、
大慌
(
おおあわ
)
てに飛び出して、今いった赤山明神の近くまで来ると、どうだおい、美しい女が、範宴の袖にすがって泣いているのだ、範宴の当惑そうな顔ったらなかった
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
慌
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫