“おおあわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大慌83.3%
大遽16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思って一瞬、色蒼いろあおざめたが、九叔が悶掻もがきながらも「早く、かごでも戸板でも呼んでくれ。家へ帰って養生したい」と叫ぶので大慌おおあわてに人を頼んで、九叔を家へ送らせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大慌おおあわてで団子と茶代を置いて、道庵が外へ飛び出したものですから、皆々ホッとしました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
其時アッと思う間もなく細田氏はクルリと背後うしろを見せるが早いか蝙蝠傘こうもりがさを拡げたような恰好をして向うへ逃げ出しましたが、直ぐ左手にあった喫茶店へ大遽おおあわてで飛び込んだものです。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)