“外殻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいかく60.0%
から40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は冬じゅうこの死んでいるか生きているかもわからない虫の外殻がいかくの鈴成りになっているのをながめて暮らして来た。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この外殻がいかくが、じつに問題であった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この草の実は苞形つとがた外殻からに包まれていて、この苞の敏感さは、人間の指さきがどうかした拍子にその肌に触れると、さも自分の清浄さを汚されでもしたかのように急に爆ぜわれて
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
正覚坊しょうがくぼうの卵みたいな、三寸玉から五寸玉ぐらいまでの花火の外殻からが、まだ雁皮貼がんぴばりの生乾なまびになって幾つも蔭干しになっているし、にかわを溶いた摺鉢すりばちだの、得体えたいの知れない液体を入れた壺だの
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)