夏姫かき)” の例文
陳の大夫御叔ぎょしゅくの妻夏姫かきは、鄭の穆公のむすめに当る。周の定王の元年に父が死に、その後を継いだ兄の子蛮も直ぐに翌年変死した。
妖氛録 (新字新仮名) / 中島敦(著)
妲己だっき褒姒ほうじのような妖怪ばけものくさい恐ろしい美人をたとえに引くのも大袈裟おおげさだが、色をむさぼるという語に縁の有るところがら、楚王が陳を討破って後に夏姫かきれんとした時、申公しんこう巫臣ふしんいさめた
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)