変替へんがえ)” の例文
旧字:變替
オレノウチヘモ来タ故、三九郎ヲ呼ンデ、世話ノ変替へんがえヲシタ、ソウスルト早々御用モ下ルシ、カンサツヲ取上ゲハシマイト思ッテイルト
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今さら変替へんがえ相成らず候あわれ犠牲いけにえとなりて拙者の名のために彼の人に身を任せ申さるべく、の遺言をしたため候時の拙者が心中の苦痛を以て、御身に謝罪いたし候
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんな分らぬ弁天なら罰の当てようも知るまいから心配はありませんよ、これ何時まで子供の様な事を云って何うなります、私が約束して今更変替へんがえは出来ません、直様すぐさま返事をおしなさい、これ照
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一旦約束したから変替へんがえは出来ぬと云うので、仕方がないからわたくしは養子をする気はない、どんな事が有っても自分が約束したからは何処迄どこまでも強情を張る積りだが、お父様が腹を切るのなんのと云うから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「御覧、それ、すぐに変替へんがえだ。」
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)