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地辷
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じすべ
ふりがな文庫
“
地辷
(
じすべ
)” の例文
ところが、その後明暦三年になると、この地峡に
地辷
(
じすべ
)
りが起って、とうにそのときは土化してしまっている屍の層が
露
(
む
)
き出しにされた。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
恐ろしい
地辷
(
じすべ
)
りあり、恐ろしい地震があり、深い心の底には燃ゆる火もあり、
沸
(
わ
)
く水もあり、
清
(
すず
)
しい命の水もあり、
燃
(
も
)
せば力の黒金剛石の石炭もあり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
具体的に云えば
地辷
(
じすべ
)
り等がある限界内に止まれば、それだけにて止むも、少しにてもこれを超ゆれば他の弱点の破壊を誘起して更に大なる変動を起す事もあるべく
自然現象の予報
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この山
岨
(
そば
)
だとて無論
地辷
(
じすべ
)
りで埋つて了つてゐたのを、やつとどうにか道をあけたのだ。仰ぐと
檀
(
まゆみ
)
には実が青くついてゐる。臭木の実の紅と黒とはもはや何の潤ひもなく萎へて了つた。
蜜柑山散策
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
脚
(
あし
)
は痛いが勉強して上る。初め三角形に白かった山は、肌が見えて来る。赭色をした
地辷
(
じすべ
)
りも露われてくる。もう少しもう少しと上るうちに、南の方にもまた一つ白い峰が顔を出す。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
▼ もっと見る
むかしは樹がしげった渓谷だったでしょうが、
地辷
(
じすべ
)
りもあってすっかり
埋
(
うも
)
れた。そこへ、ピルコマヨが流路を求めてきた。
人外魔境:05 水棲人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
辷
漢検1級
部首:⾡
5画
“地”で始まる語句
地
地面
地方
地上
地獄
地震
地下
地主
地平線
地味