おさえ)” の例文
旧字:
人目もふりも、しどろになってせなすがった。多一の片手のてのひらも、我が唇をおさえ余って、血汐ちしおは指をあふれ落ちた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
併し彼はいてそれをおさえつけながら答えた。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)