回々教フイフイけう)” の例文
もうになつたころだ。ふか谷間たにまそこ天幕テントつた回々教フイフイけう旅行者りよかうしやが二三にん篝火かがりびかこんでがやがやはなしてゐた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
回々教フイフイけう旅行者りよかうしやたちはすつかり面喰めんくらつて、ラランをなかからしたが、やつと正気しやうきづいたラランはした自由じゆうがきかないほど、くちなか火傷やけどしてゐた。カラカラとわらふどころではなかつた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)