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嘱望
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しょくぼう
ふりがな文庫
“
嘱望
(
しょくぼう
)” の例文
近頃大いに現れた若い捕物作家達に、この形式の小説を「高い芸術」にまで引上げることを
嘱望
(
しょくぼう
)
して引込みたいと思っている。
捕物小説のむずかしさ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
酒も
嗜
(
たしな
)
まず、温和で頭のよい将来を
嘱望
(
しょくぼう
)
されている人物だったから、父も兄ものりきで縁組をしたのであった。
日本婦道記:不断草
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
今から五年ばかり前までは女流ピアニストとして楽壇若手では最も未来を
嘱望
(
しょくぼう
)
されていた一人であった。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
ところがかつて基督教に興味を持ってバイブルを読んでいましたから、外人の牧師とも話が合って、
嘱望
(
しょくぼう
)
されてそれらの外人牧師と一緒に
廃娼
(
はいしょう
)
問題を説いた事もありました。
我が宗教観
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
あとから追付かむとする評論家の息をはずませてやり給へと遥かに
嘱望
(
しょくぼう
)
仕候
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
舞台にいた頃、将来が大いに期待されると、その方面の人々に
嘱望
(
しょくぼう
)
され、新聞の劇評にもそう幾度か書かれ、やめる前にもそうした賞讃的記事が書かれたところだったのに、どうしてやめたのか。
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
翁の晩年の弟子の中で最も
嘱望
(
しょくぼう
)
されていたのは斎田惟成氏であった。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
この青年社員は頭も
風采
(
ふうさい
)
もよく、実直で、前途を
嘱望
(
しょくぼう
)
されている。
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
快川の
嘱望
(
しょくぼう
)
はまったくなくなったといっていい。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気のめぐりの
寛
(
ひろ
)
い、しかもひとつ事をこつこつと丹念にやるという気性で、家中の
嘱望
(
しょくぼう
)
を集めていたから、この高松移居にはかなりはげしい反対運動がおこった。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“嘱望”の意味
《名詞》
嘱 望 (しょくぼう、稀に「しょくもう」代替字表記:属望)
将来に期待すること。
(出典:Wiktionary)
嘱
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“嘱”で始まる語句
嘱
嘱目
嘱託
嘱托
嘱付
嘱賂