しょく)” の例文
然るに過般来かはんらいしょくあじ無く、且つ喰後は胃部には不快を覚えたるも、今や進んで喰するを好むも、然れども注意して少量にして尚空腹を覚ゆるを耐忍せり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
「フーム。賭博を打つと蟹の塩茹をしょくするのが習慣にでもなっておるのか……」
最も懇篤こんとくに取扱いくれたるはうれし。ここにて弁当をしょくす。茶を饗せられたり。此迄これまでは人家無く、附近にも更に人家無しと。河畔に土人小屋あり。此れまするなりと。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
喜んで進んで着するに、片山夫婦谷利太郎は大に喜んで迎えらるるは実にうれし。然るに奇遇にも土人は鱒弐尾にびを捕りたるを以て、調理して晩飯をしょくしてねむりにつけり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)