“過般来”の読み方と例文
読み方割合
かはんらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに過般来かはんらいしょくあじ無く、且つ喰後は胃部には不快を覚えたるも、今や進んで喰するを好むも、然れども注意して少量にして尚空腹を覚ゆるを耐忍せり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
その附属病院の工事と共に着々進捗しんちょくしつつある「狂人解放治療場」は、過般来かはんらいその内容が厳秘中であったが、右は同科新任教授正木博士が私費を投じて開設したものである事が判明した。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
過般来かはんらい栄三郎と左膳の間に一大争奪戦が開始されていることは、局にあたる両者と、それをとりまく少数のもの以外、そして、世動運行をあやつる宿命の神のほかは、他にる者もないはずなのに!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)