“咒咀(のろ)” の例文
「兄上、いやいや仮面の悪鬼! 悪病の持ち主、纐纈城主! 俺はお前を憎んでやる! お前だけは許すことは出来ない! 咒咀(のろ)われておれ! 罰せられておれ!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
時々(とき/″\)黒(くろ)いものがスツスツと通(とほ)るが、犬(いぬ)だか人間(にんげん)だか差別(さべつ)がつかぬ……客人(きやくじん)は変(へん)に成(な)つた、気(き)が違(ちが)つた、と云(い)ふ声(こゑ)が嘲(あざ)ける如(ごと)く、憐(あはれ)む如(ごと)く、呟(つぶや)く如(ごと)く、また咒咀(のろ)ふ如(ごと)く耳(みゝ)に入(はい)る……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)