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吾夫
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うちのひと
せめて腕の半分も
吾夫の気心が働いて呉れたならば斯も貧乏は為まいに、
技倆はあつても宝の持ち腐れの
俗諺の通り、
何日其
手腕の顕れて万人の眼に止まると云ふことの
目的もない
取り分け職人仲間の中でも世才に疎く心好き
吾夫、腕は源太親方さへ去年いろ/\世話して下されし
節に、立派なものぢやと賞められし程
確実なれど、
寛濶の
気質故に仕事も取り
脱り勝で
取り分け職人仲間の中でも世才に
疎く心好き
吾夫、腕は源太親方さえ去年いろいろ世話して下されし
節に、立派なものじゃと
賞められしほど
確実なれど、
寛濶の
気質ゆえに仕事も取り
脱りがちで