“吹出(ふきい)” の例文
例のその日は四(よ)たび廻(めぐ)りて今日しも来(きた)りぬ。晴れたりし空は午後より曇りて少(すこし)く吹出(ふきい)でたる風のいと寒く、凡(ただ)ならず冷(ひ)ゆる日なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今(いま)の身(み)の上(うへ)には憎(にく)くし剛慾(がうよく)もの事情(じじやう)あくまで知(し)りぬきながら知(し)らず顏(がほ)の烟草(たばこ)ふか/\身(み)に過(あやま)りあればこそ疊(たゝみ)に額(ひたひ)ほり埋(うづ)めて歎願(たんぐわん)も吹出(ふきい)だす烟(けむり)の輪(わ)と消(け)して
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)