トップ
>
吊下
>
つりさ
ふりがな文庫
“
吊下
(
つりさ
)” の例文
そのうちに彼女の身体を
吊下
(
つりさ
)
げている紐が切れ、下へ落ちてしまったのであろう。
恐
(
おそ
)
らくそれは広い海の中であったことと思われる。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これから後、この上に
吊下
(
つりさ
)
がつてゐる。もう見物人が居ないから、無限は劇場の戸を閉ぢて了ふ——然し冥想して夢むらく、甞つて「五角」であつた、これから「三角」にならう。
さしあげた腕
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
織次は、飛脚に
買去
(
かいさ
)
られたと言う大勢の
姉様
(
あねさん
)
が、ぶらぶらと
甘干
(
あまぼし
)
の柿のように、樹の枝に
吊下
(
つりさ
)
げられて、
上
(
あ
)
げつ
下
(
お
)
ろしつ、
二股坂
(
ふたまたざか
)
で
苛
(
さいな
)
まれるのを、目のあたりに見るように思った。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高い天床から
吊下
(
つりさ
)
げられた電燈が灰の噴霧のゆれるたびにぼんやりと明暗をつくる——かがんだ背中だの振り上げた腕の筋肉の隆起がゆれかえる霧の中に見えたり隠れたりする、みんな黙っている
蛮人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル
吊下
(
つりさ
)
げ式の
運搬器
(
うんぱんき
)
も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった
鋼索
(
こうさく
)
が、赤い土のあいだから
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
吊
漢検準1級
部首:⼝
6画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“吊”で始まる語句
吊
吊橋
吊皮
吊洋燈
吊上
吊台
吊臺
吊籠
吊鐘
吊革