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可畏
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こわ
ふりがな文庫
“
可畏
(
こわ
)” の例文
「あの
可畏
(
こわ
)
い阿爺が生きていて、私達の
為
(
し
)
てることを見ようものなら、それこそ大変です。弓の折かなんかで
打
(
ぶ
)
たれるような目に逢います」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
するとお勢は
佶
(
きっ
)
と振向いて、
可畏
(
こわ
)
らしい眼付をして文三を
睨
(
ね
)
め出した。その
容子
(
ようす
)
が常で無いから、お鍋はふと笑い
罷
(
や
)
んでもッけな顔をする。文三は色を失ッた……
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
先方
(
さき
)
の人も変に思ったでしょうねえ」と豊世は妹の顔を眺めて、「お仙ちゃんは、自分じゃそれほど
可畏
(
こわ
)
いとも思っていなかったようですね」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
可畏
(
こわ
)
い事をお云いなさるねえ」とお政はおそろしい顔になッた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
親しい先生のようでもあれば
可畏
(
こわ
)
いお父さんのようでもある肉体を
具
(
そな
)
えた神であった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
畏
常用漢字
中学
部首:⽥
9画
“可”で始まる語句
可
可笑
可愛
可憐
可哀
可恐
可厭
可怪
可成
可惜