“叫(きょう)” の例文
淫蕩(いんとう)な女体が、焚(た)きこめられた春情香の枕を外(はず)して、歓喜の極に、一喚(かん)、死息を怪しましめ、一叫(きょう)、凝脂(ぎょうし)を汗としてうるおす
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などというのは特有な日本的閨房語(けいぼうご)で、極まるとき、一叫(きょう)また一叫(きょう)、叫ぶというのがあちらの男女の感受性らしい。「阿呀(ああ)一声(せい)、身子已是酥麻了(みはしびれわたる)」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万戸(こ)の燈籠は一時に消え、歌舞の絃歌(げんか)は、阿鼻(あび)の叫(きょう)や悲鳴に変った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)