句切くぎり)” の例文
それは人にものを話す時分に何々でありますとか、何やらであるとか、必ずある談話のおしまいには句切くぎりをつける。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
一字一字の間にわざと長い句切くぎりを置いて読み上げる小学二年生の頓狂とんきょうな声を、いつもながらおかしく聞いている津田の頭の上で、今度は柱時計がボンボンと鳴った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よるひまには四つの句切くぎりがある。
しがらみの句切くぎりよど
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
真事は少し羞恥はにかんでいた。しばらくしてから、彼はぽつりぽつり句切くぎりを置くような重い口調くちょうで答えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お延はそこで句切くぎりをおいた。そうして継子の何かいう前に、すぐ後をした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)