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厭世観
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えんせいかん
ふりがな文庫
“
厭世観
(
えんせいかん
)” の例文
今のような有様では
折角
(
せっかく
)
食物衛生を天下に
勧
(
すすめ
)
ても
厭世観
(
えんせいかん
)
や悲哀観の流行するため人の元気
沮喪
(
そそう
)
して食物を消化吸収するの力なく
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
厭離一切娑婆世界
(
おんりいっさいしゃばせかい
)
の
厭世観
(
えんせいかん
)
は、ヘルンの多くの作品中に
一貫
(
いっかん
)
して、その
特殊
(
とくしゅ
)
な文学情操の基調となってる。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
あの年頃の青年に
有勝
(
ありが
)
ちの、妙な神経衰弱的
厭世観
(
えんせいかん
)
に捕われていたのであろう。その前の年までは盛に山を歩いていたのだが、この夏休には、とても山に登る元気がない。
可愛い山
(新字新仮名)
/
石川欣一
(著)
ショオペンハウエルの
厭世観
(
えんせいかん
)
の我我に与えた教訓もこう云うことではなかったであろうか?
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私は貧乏を意としない肉体質の思想があったので、雰囲気的な落伍者になることはなく、
抒情的
(
じょじょうてき
)
な落伍者気分や
厭世観
(
えんせいかん
)
はなかった。私は落伍者の意識が割合になかったのである。
いずこへ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
この言訳はむろん彼一流の照れかくしで、そんな中に彼の科学者的冷静だのショーペンハウエル流の
厭世観
(
えんせいかん
)
だのを探ろうとしたところで無駄だ。ただ単にこれは冗談なのである。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
町へ帰ってから、長はみんなに「ザンバ」の話をして聞かせたが、それはその映画の製作者や提供会社の人たちが、
厭世観
(
えんせいかん
)
にとらわれるだろうと思われるほど、
辛辣
(
しんらつ
)
であり無遠慮なものであった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
町へ帰ってから、長はみんなに「ザンバ」の話をして聞かせたが、それはその映画の製作者や提供会社の人たちが、
厭世観
(
えんせいかん
)
にとらわれるだろうと思われるほど、
辛辣
(
しんらつ
)
であり無遠慮なものであった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ストリンドベルヒについて
厭世観
(
えんせいかん
)
を発見したりするのである。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
“厭世観(悲観主義)”の解説
悲観主義(ひかんしゅぎ)とは、ペシミズム(pessimism)の訳語の一つ。厭世主義(えんせいしゅぎ)、厭世観(えんせいかん)とも言う。語源は、ラテン語で「最悪のもの」を意味する「pessimum」に由来する。また、この様な思考を持つ人物をペシミスト(悲観主義者、厭世主義者、厭世家)と呼ぶ場合もある。
反対語は楽天主義(optimism)である。
(出典:Wikipedia)
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
“厭世”で始まる語句
厭世
厭世的
厭世家
厭世主義
厭世感
厭世論
厭世虚無
厭世主義者