“えんせいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厭世観90.0%
厭世感10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの年頃の青年に有勝ありがちの、妙な神経衰弱的厭世観えんせいかんに捕われていたのであろう。その前の年までは盛に山を歩いていたのだが、この夏休には、とても山に登る元気がない。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
ショオペンハウエルの厭世観えんせいかんの我我に与えた教訓もこう云うことではなかったであろうか?
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
新古今集しんこきんしゅうの和歌は、ほろび行く公卿くげ階級の悲哀と、その虚無的厭世感えんせいかんの底で歔欷きょきしているところの、えんあやしくなまめかしいエロチシズムとを、暮春の空ににおかすみのように
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)