“厚総”の読み方と例文
読み方割合
あつぶさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐綾縅からあやおどしよろいを着、柿形兜を猪首いくびにかむり、渋染め手綱たづな萠黄もえぎ母衣ほろ、こぼれ桜の蒔絵まきえの鞍、五色の厚総あつぶさかけたる青駒あおごま、これに打ち乗ってあらわれた武士は
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遠野の城下はすなはち煙花の街なり。馬を駅亭の主人に借りてひとり郊外の村々を巡りたり。その馬はくろき海草をもちて作りたる厚総あつぶさを掛けたり。虻多きためなり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
馬具なども同様で、厚総あつぶさを掛けた方が好かろうという説を出した人がありましたけれども、どうも戦乱の世の中に厚総も感心しないだろうというので、この説は取りませんでした。