“黔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろ50.0%
きん25.0%
けん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠野の城下はすなはち煙花の街なり。馬を駅亭の主人に借りてひとり郊外の村々を巡りたり。その馬はくろき海草をもちて作りたる厚総あつぶさを掛けたり。虻多きためなり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
十六年、きんに至りたもう。十七年始めて仏書をたもう。十八年蛾眉がびに登り、十九年えつに入り、海南諸勝に遊び、十一月還りたもう。このとし阿魯台アルタイ反す。二十年永楽帝、阿魯台アルタイを親征す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
故に無事なるものは午砲を聞きて昼飯を食ひ、忙しきものは孔席こうせきあたゝかならず、墨突ぼくとつけんせずとも云ひ、変化の多きは塞翁さいをうの馬にしんにうをかけたるが如く、不平なるは放たれて沢畔たくはんに吟じ
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)