“辶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんにゅう66.7%
しんにう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辻という姓だから、あの男はじゅうしんにゅうをかけたような男だと、極言するひとさえいる位だ。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
やがて釜無の川原——弁信法師が曾無一善ぞうむいちぜんの身に、またしんにゅうをかけられたところ。琵琶が虐殺されて、肝脳を吐いていたところ。与八のためには遮るものも、おびやかすものもなにも無い。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
故に無事なるものは午砲を聞きて昼飯を食ひ、忙しきものは孔席こうせきあたゝかならず、墨突ぼくとつけんせずとも云ひ、変化の多きは塞翁さいをうの馬にしんにうをかけたるが如く、不平なるは放たれて沢畔たくはんに吟じ
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)