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厚情
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こころざし
ふりがな文庫
“
厚情
(
こころざし
)” の例文
あなたを大のご
贔屓
(
ひいき
)
の、中坂下のお娘ごのお達引で、
金子
(
きんす
)
、
珊瑚
(
さんご
)
の
釵
(
かんざし
)
の、ご心配はもうなくなりましたと申したのは、実は中洲、月村様のお
厚情
(
こころざし
)
。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
胴づまりで肥った
漢子
(
おとこ
)
の、みじめなのが
抜衣紋
(
ぬきえもん
)
になって、路地口の
肴屋
(
さかなや
)
で、自分の見立てで、その
鮪
(
まぐろ
)
を刺身に、と
誂
(
あつら
)
え、塩鮭の切身を竹の皮でぶら下げてくれた
厚情
(
こころざし
)
を
仇
(
あだ
)
にしては済まないが
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「——ありがとう……厚くお礼を申上げる……唄と、馳走のお
厚情
(
こころざし
)
、かさねて、ご挨拶を。これで、失礼——心なく、思わず長座をいたしました。何だか
帰途
(
かえり
)
に一本松が見たくなりました。」
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“厚情”の意味
《名詞》
厚情(こうじょう)
厚い情け。親切心。
(出典:Wiktionary)
厚
常用漢字
小5
部首:⼚
9画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“厚”で始まる語句
厚
厚顔
厚意
厚司
厚誼
厚木
厚狭
厚衾
厚東
厚子