卷上まきあぐ)” の例文
新字:巻上
きり/\と卷上まきあぐれば御城代堀田相摸守殿平伏へいふくいたされ少しかしらを上て恐れ乍ら今般如何いかゞなる事ゆゑ御上坂ごじやうはん町奉行へ御屆おんとゞけもなく理不盡りふじん御紋付ごもんつきの御幕を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
卷上まきあぐれば二疊臺にでふだい雲間縁うんけんべりたゝみの上に天一坊威儀ゐぎたゞして着座ちやくざなし大膳が名前を披露に及べば天一坊は言葉ことばすくなにいづれも神妙とばかり大樣の一聲ひとこゑに皆々低頭ていとう平身誰一人おもてを上て顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)