印象いんせう)” の例文
その後もなく、ちやうど三うらさき宿屋やどや滯在たいざい中に訃音にせつした時、わたしはまだあまりにまざまざしいそのをり印象いんせうおもひ出させられるだけに、哀悼あいとう持も一そう痛切つうせつだつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そのすこし前に芥川龍之介さんのたくはじめておにかかつて想像そうぞうとはまるでちがつたじつ持のいい人からかんじ入つたものだつたが、球突たまつきあひ手としてあんな持のいい印象いんせうを留めてゐる人は先づめづらしい。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)