半弓はんきゅう)” の例文
「十夜の半弓はんきゅう」「善悪ふたつの取物」「人の刃物を出しおくれ」などにも同じような筆法が見られる。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
梢の葉がくれ、楢に花がいたように、半弓はんきゅうを持った少女が十二、三人ほど見えた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金内怒って荷物の中より半弓はんきゅうを取出し、神に念じてひょうと射れば、あやまたずかの人魚の肩先に当り、人魚は声もなく波間に沈み、激浪たちまち収まって海面はもとのように静かになり
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
奥庭おくにわまでは白壁門しらかべもん多門たもん、二ヵしょ難関なんかんがまだあって、そこへかかった時分には、いかに熟睡じゅくすいしていたさむらい小者こものたちも眼をさまし、警鼓けいこ警板けいばんをたたき立て、十手じって刺股さすまたやり陣太刀じんだち半弓はんきゅう袖搦そでがら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)