力蔵りきぞう)” の例文
どれでも力蔵りきぞうっているようなおもちゃの一つでも自分じぶんつことができたなら、自分じぶんはどんなにうれしいかしれないとおもいました。
星の世界から (新字新仮名) / 小川未明(著)
五百の姉長尾氏やすはこの年新富座附しんとみざつきの茶屋三河屋みかわやで歿した。年は六十二であった。この茶屋の株はのち敬の夫力蔵りきぞうが死ぬるに及んで、他人の手に渡った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
といって、良吉りょうきちからそれをかえしてってゆきました。そのあとで、良吉りょうきちはさも名残惜なごりおしそうにして、力蔵りきぞううし姿すがた見送みおくっていました。
星の世界から (新字新仮名) / 小川未明(著)
力蔵りきぞうはほしいものは、なんでもってもらいました。流行はやりのおもちゃも、きれいなほんも、いろいろのものをっていました。
星の世界から (新字新仮名) / 小川未明(著)