利噐りき)” の例文
角器のうへに畫きたるは猪の牙を摩り减らしてつくりたる根形ねかた利噐りきなり。此品このしなは常陸河内郡椎塚より出でたるものなるがこれ同樣どうやうしなは大森貝塚よりも發見はつけんされたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
石の磨製利噐りきには磨製石鏃と呼ばる物も有り、石庖丁いしはうてうの名を得たるものも有れど、是等はむしろ稀なる品なれば説明せつめいを止め、是より磨製石斧のことのみに付て述ぶる所有るべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)