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初見
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しょけん
ふりがな文庫
“
初見
(
しょけん
)” の例文
金蓮はそのしなやかな両の腕を柳の枝のように
交叉
(
こうさ
)
して、
初見
(
しょけん
)
の
拝
(
はい
)
をしながら、濃い
睫毛
(
まつげ
)
の
翳
(
かげ
)
でチラと武松の全姿を見るふうだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫婦は其の
初見
(
しょけん
)
に在りと、
初見参
(
しょけんざん
)
の
折
(
おり
)
に
確
(
しか
)
と申し聞ける事は、
私
(
わし
)
より母の機嫌を取り能く勤めてくれんではならぬ、又人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
ということがある
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかし島田は思ったよりも
鄭寧
(
ていねい
)
であった。普通
初見
(
しょけん
)
の人が
挨拶
(
あいさつ
)
に用いる「ですか」とか、「ません」とかいうてにはで、言葉の語尾を切る注意をわざと怠らないように見えた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
己
(
おら
)
ア
家
(
うち
)
へ嫁に来て
己
(
おら
)
ア
醜男
(
ぶおとこ
)
で誠に何処と云って取り所も何もねえが、
己
(
おら
)
ア精神を見抜いてお
前
(
めえ
)
の親父様もくれたゞから、末長く成るべいが、夫婦は
初見
(
しょけん
)
にあると云うから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それで話は多くそちらの方面へばかり延びて行った。しかし自分の著作について
初見
(
しょけん
)
の人から
賛辞
(
さんじ
)
ばかり受けているのは、ありがたいようではなはだこそばゆいものである。実をいうと私は
辟易
(
へきえき
)
した。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“初見”の意味
《名詞》
初めて見ること。
初めて会うこと。
(context、music)演奏直前に楽譜を初めて見ること。
(出典:Wiktionary)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“初見”で始まる語句
初見参
初見世
初見參