“出開帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でがいちょう60.0%
でかいちょう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権現様の出開帳でがいちょうに、お寺の門によたれている、いざりほどにも思わねえか、平気で、私かいッてそばへ来るだ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下町のまといは大概あつまって、ずっと大伝馬町から油町通りに列をひいて揃って梯子はしご乗りをする。それよりも大丸の年中行事は、諸国から出開帳でがいちょうの諸仏、諸神のお小休みだ。
鹿沼かぬまの、博奕打ばくちうち、玉田屋の酉兵衛とりべえは、この一夏で、日光の出開帳でかいちょうから上げた寺銭の大部分を、今、連れてゆく、孫のようなお八重の身代金に、投げだしたといわれていた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下にいろ、下にいろ、東照権現様の出開帳でかいちょうだ、お開帳が拝みたければ、芝の三田の薩州屋敷へ来るがよい、我々は薩州屋敷に住居致すもので、今日、上野まで東照宮の出開帳を
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)