“酉兵衛”の読み方と例文
読み方割合
とりべえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿沼かぬまの、博奕打ばくちうち、玉田屋の酉兵衛とりべえは、この一夏で、日光の出開帳でかいちょうから上げた寺銭の大部分を、今、連れてゆく、孫のようなお八重の身代金に、投げだしたといわれていた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、お八重は、おくびにも、彼との事などを、酉兵衛とりべえらしている気遣きづかいはなかった。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)