“酉様”の読み方と例文
旧字:酉樣
読み方割合
とりさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酉様とりさまの鳥居と筋向いになって、もとの処に仮普請かりぶしんの堂をとどめているが、しかし周囲の光景があまりに甚しく変ってしまったので、これを尋ねて見ても
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日に増し寒さが厳しく、お酉様とりさまの日も近づくと、めっきり多忙いそがしくなるので、老人は夜業よなべを始め出す。私もそばで見ている訳にいかず自然手伝うようになる。
その横からお酉様とりさまへ行く道になるのですが、私はお参りしたことがありません。いつもひどい人出だとのことで、その酉の日には、大分離れたここらまで熊手くまでを持った人が往来します。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)