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公卿侍
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くげざむらい
ふりがな文庫
“
公卿侍
(
くげざむらい
)” の例文
公卿侍
(
くげざむらい
)
の顔は、自分の持ち歩いている
松明
(
たいまつ
)
の油煙で、鼻の穴まで黒く
煤
(
すす
)
けてい、狩衣も夜露や泥でひどく汚れている。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
使者は徳大寺家の
公卿侍
(
くげざむらい
)
の青地清左衛門という武士であったそうな。その清左衛門を矢柄源兵衛めが、箱根の山の中で討ち取って、奪って俺の所へ持って来たものだ。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかも、その取り巻の中には、
公卿侍
(
くげざむらい
)
か所司代付きか、それともどこかの藩のお留守居番か、いずれにしてもれっきとした二本差が四人までも平身低頭せんばかりにしながら
集
(
たか
)
っているのです。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ななめに、
紙燭
(
ししょく
)
の黄色い明かりがながれた。その明かりに、
泛
(
う
)
いた
僧形
(
そうぎょう
)
のかげを見ると、顔をだした
公卿侍
(
くげざむらい
)
は
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここらの横には
小扶持
(
こぶち
)
を取って、生涯変哲もなく暮している
公卿侍
(
くげざむらい
)
の住居が多かった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
持ち前の度胸をすえて、高は、ずかずかと門内へ進み、わざと
咎
(
とが
)
められるのを待った。そして番士に捕えられ、やがて出て来た
公卿侍
(
くげざむらい
)
へ、蘇学士の書状を手渡して、ことばすずやかに、こう告げた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、烏丸光広卿の名代として供連れの
公卿侍
(
くげざむらい
)
の一行。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それでも動かないので、
輦
(
くるま
)
のわきにいた
公卿侍
(
くげざむらい
)
が
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
卿
漢検準1級
部首:⼙
12画
侍
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
“公卿”で始まる語句
公卿
公卿眉
公卿輩
公卿風
公卿悪
公卿様
公卿眼
公卿方
公卿衆
公卿館