“くげざむらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
公卿侍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ななめに、紙燭ししょくの黄色い明かりがながれた。その明かりに、いた僧形そうぎょうのかげを見ると、顔をだした公卿侍くげざむらい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここらの横には小扶持こぶちを取って、生涯変哲もなく暮している公卿侍くげざむらいの住居が多かった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
持ち前の度胸をすえて、高は、ずかずかと門内へ進み、わざととがめられるのを待った。そして番士に捕えられ、やがて出て来た公卿侍くげざむらいへ、蘇学士の書状を手渡して、ことばすずやかに、こう告げた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)