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八重桜
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やえざくら
ふりがな文庫
“
八重桜
(
やえざくら
)” の例文
一家の誰の眼も、にこやかに
耀
(
かがや
)
き、床の間に投げ入れた、
八重桜
(
やえざくら
)
が重たげな
蕾
(
つぼみ
)
を、静かに解いていた。まことに
和
(
なご
)
やかな春の
宵
(
よい
)
だった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたくし
)
の自由になったのは、
八重桜
(
やえざくら
)
の散った枝にいつしか青い葉が
霞
(
かす
)
むように伸び始める初夏の季節であった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
多作第一とも称すべき
八重桜
(
やえざくら
)
氏は毎季数千句を寄せられ一題の句数大方二十句より四、五十句に及び候。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
床の間には、赤々した大きい花瓶に
八重桜
(
やえざくら
)
が活けられて、庭のはずれの
崕
(
がけ
)
からは
鶯
(
うぐいす
)
の声などが聞えた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
下落合の丘には、あの細々と背の高い榎はないが、アカシアとポプラと桜が私の家を囲んで、春は垣根の
八重桜
(
やえざくら
)
が見事に咲き、右手の桜の垣根の向うは広々とした荒地になっている。
落合町山川記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
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……
階
(
きざはし
)
の前に、
八重桜
(
やえざくら
)
が枝も
撓
(
たわわ
)
に咲きつつ、かつ芝生に散って敷いたようであった。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“八重桜(ヤエザクラ)”の解説
八重桜(やえざくら)は、八重咲きになるサクラの総称。多くの品種が野生種のオオシマザクラとヤマザクラなどの種間雑種として誕生した栽培品種のサトザクラ群に属し、ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
桜
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
“八重”で始まる語句
八重
八重葎
八重山
八重歯
八重咲
八重洲河岸
八重子
八重垣
八重垣姫
八重洲