“八重歯”の読み方と例文
読み方割合
やえば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘子は恰好かっこうのよいくちびるをニッとひらいて、神谷の好きな八重歯やえばを見せて甘えるように笑った。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私は娘の八重歯やえばを胸に痛いように感じた。彼女は、私の好きなタイプだと思った。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
生温なまあたたかい感触が、私の身内まで伝わっているのを感じると、アア、私はとうとう、矢場やにわに彼女を抱き寄せ、八重歯やえばのふくれ上った、あのモナ・リザの唇を盗んでしまったのである。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)