トップ
>
全安
>
ぜんあん
ふりがな文庫
“
全安
(
ぜんあん
)” の例文
又蘭軒門人渋江抽斎が同じく京水に学んだことは曾て抽斎の事蹟を叙するに当つて言つて置いた。京水は後に一たび榛軒の
女
(
ぢよ
)
柏
(
かえ
)
の夫となるべき
全安
(
ぜんあん
)
の父である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
棠軒、名は
信淳
(
しんじゅん
)
、通称は
春安
(
しゅんあん
)
、池田
全安
(
ぜんあん
)
が離別せられた
後
(
のち
)
に、榛軒の
女
(
じょ
)
かえの壻となったのである。かえは後に名をそのと
更
(
あらた
)
めた。おそのさんは現存者で、
市谷
(
いちがや
)
富久町
(
とみひさちょう
)
の伊沢
徳
(
めぐむ
)
さんの
許
(
もと
)
にいる。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
京水には二人の
男子
(
なんし
)
があった。長を
瑞長
(
ずいちょう
)
といって、これが家業を
襲
(
つ
)
いだ。次を
全安
(
ぜんあん
)
といって、伊沢家の女壻になった。榛軒の
女
(
むすめ
)
かえに配せられたのである。後に全安は自立して本郷
弓町
(
ゆみちょう
)
に住んだ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
榛軒がしほに生ませた
女
(
むすめ
)
かえは、一時池田京水の次男
全安
(
ぜんあん
)
を迎えて夫としていたが、全安が広く内科を究めずに、痘科と
唖
(
あ
)
科とに偏するというを以て、榛軒が全安を京水の
許
(
もと
)
に還したそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“全”で始まる語句
全
全然
全体
全身
全體
全部
全貌
全快
全滅
全速力