入込いりごみ)” の例文
三年と五年のうちにはめきめきと身上しんしょうを仕出しまして、うちは建て増します、座敷はこしらえます、通庭とおりにわの両方には入込いりごみでお客が一杯といういきおい、とうとう蔵の二戸前とまえこしらえて
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
船は満員で皆入込いりごみのごろ寝をした中で、長谷川如是閑はせがわにょぜかんと自分と二人だけは、老人というかどをもって好い船室を与えられ、自由に起臥していたのが問題になったものか
狸とムジナ (新字新仮名) / 柳田国男(著)
入込いりごみ諏訪すわ涌湯いでゆの夕ま暮 曲水きょくすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)