てかり)” の例文
イザルガ岳からてかり岳に至る間の尾根は、幅はや広いが木立が少し多いし、百間平や茶臼岳北方の俗称お花畑などは如何にも狭い。
高原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
気分を取り直して、予定通りてかり岳への往復に取りかかる。見たところ四、五時間もあれば行ってこられそうなので、荷は全部ルックに詰めてビバーク・プレースに置き、ピッケル一本持って出発する。
ただ赤石山脈の南端イザルケ岳からてかり岳に至る間の山稜は、偃松は深く木立もあるが、幅も広く草地が続いているので、やや高原に似た趣を呈している。
南北アルプス通説 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
赤石岳から南の方駿信遠三国の界に在るてかり岳まで直径にすれば三里半有るか無しの距離の間に、二千五百米乃至ないし二千八百米以上の山が十座近くも聳えている。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)