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偏僻
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へんぺき
ふりがな文庫
“
偏僻
(
へんぺき
)” の例文
その方便なりと信ずるは、その学術の正しからず、心事の正大ならざるのみならず、またその水戸学の
偏僻
(
へんぺき
)
を脱する
能
(
あた
)
わざるに由るなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そうかと思うとどこかまたイギリスのノーザンバーランドへんの
偏僻
(
へんぺき
)
な
片田舎
(
かたいなか
)
の森や沼の間に生まれた夢物語であるような気もするのである。
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
いかなれば
妾
(
わらは
)
は初め君を知る明なくして、空想に耽り
實世
(
じつせ
)
に
疎
(
うと
)
き、
偏僻
(
へんぺき
)
なる人とは
看做
(
みな
)
したりけん。おん身は機微を知り給へり。機微を知るものは必ず能く勝を制す。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
然しながら、天下の形勢は、島津をして、薩南
偏僻
(
へんぺき
)
の、田舎者のみにしておかなくなったぞ。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
その根柢に一系の哲學もなうして、一時の感の浮べるまゝに、或は好惡に驅られて衆他を排し、或は狹き經驗を尺度として大なる人間を是非するが如き
頑陋
(
ぐわんろう
)
偏僻
(
へんぺき
)
なる小理想をいへるなりと。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
彼は無謀の攘夷家にあらず、彼はその作用余り多きに苦しみたりき。
然
(
しか
)
れども三歳児の
偏僻
(
へんぺき
)
は、三十歳の壮年の偏僻なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
偏僻
(
へんぺき
)
の治法を
斥
(
しりぞ
)
けた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
けだしかの
偏僻
(
へんぺき
)
の論、邪妄の主義のごとく世を禍するものはあらず。人あにみずから好んで悪をなさんや。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
偏
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
“偏”で始まる語句
偏
偏頗
偏屈
偏倚
偏狭
偏執
偏執狂
偏見
偏袒
偏窟