“借方”の読み方と例文
読み方割合
かりかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火事で蔵本が焼けてしまって、補欠のために筆写をさせて、それを借方かりかたへ廻しているということはこの前に聞いたが、その筆耕が足りないことを本屋がこぼしている。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
盡せども全快の樣子やうすは見えず彼是する中に享保四年も早十二月の中旬なかばと成しに長々なが/\の病人にて入費ものいり等も多く勿々なか/\女の手一ツにては三度の食事しよくじさへ成難く諸方の借方かりかたは段々と言延したれ共最早もはや此暮にはせめて半金づつ成共拂はねば濟ずさればとて外に詮術せんすべもなく相談相手になる筈の人は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)