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侠気
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をとこぎ
ふりがな文庫
“
侠気
(
をとこぎ
)” の例文
旧字:
侠氣
万事は
侠気
(
をとこぎ
)
のある扇屋の亭主の計らひで、検屍が済む、役人達が帰つて行く、一先づ死体は宿屋の方へ運ばれることに成つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、勝気で男優りで、
侠気
(
をとこぎ
)
があつて弟思ひの親切な鍵屋の伯母とは、互に意気の相投ずるものがあつた。そして伯父は何事によらず彼女に一目を置いて居た。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
思切
(
おもひき
)
つて
坂道
(
さかみち
)
に
取
(
と
)
つて
懸
(
かゝ
)
つた、
侠気
(
をとこぎ
)
があつたのではござらぬ、
血気
(
けつき
)
に
逸
(
はや
)
つたでは
固
(
もと
)
よりない、
今
(
いま
)
申
(
まを
)
したやうではずつと
最
(
も
)
う
悟
(
さと
)
つたやうぢやが、いやなか/\の
憶病者
(
おくびやうもの
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何んなことをもわかりよく正義に解釈しやうとするやうな
侠気
(
をとこぎ
)
なところも持つてゐた。
尾崎紅葉とその作品
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
肥大な老紳士は、かねて
噂
(
うはさ
)
に聞いた信州の
政客
(
せいかく
)
、この冬打つて出ようとして居る代議士の候補者の一人、雄弁と
侠気
(
をとこぎ
)
とで人に知られた弁護士であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“侠気”の意味
《名詞》
弱者を見過ごすことができず助けようという気持ち。男気。
(出典:Wiktionary)
“侠気(
任侠
)”の解説
任侠(にんきょう、任俠)とは、仁義を重んじ、弱きを助け強きを挫くために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す語。
また、ヤクザ史研究家の藤田五郎の著述によれば、正しい任侠精神とは正邪の分別と勧善懲悪にあるという。
仁侠(じんきょう)、義侠心(ぎきょうしん)、侠気(きょうき)、男気(おとこぎ)などともいう。
(出典:Wikipedia)
侠
漢検準1級
部首:⼈
8画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“侠”で始まる語句
侠
侠客
侠氣
侠勇
侠骨
侠者
侠客肌
侠児
侠党
侠賊