以後のち)” の例文
が、唯一度、それから二月か三月以後のちの事だが、或日巡査が来て野村の事を詳しく調べて行つたと、下宿の主婦が話して居た事があつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かく惚苦たしなめたまひし時に、稽首のみ白さく、「は今よ以後のち、汝が命の晝夜よるひる守護人まもりびととなりて仕へまつらむ」とまをしき。
然れどもおなじきことなることを別たずして、倶に天皇のみことのりままに、相たすけてさかふること無からむ。し今より以後のちちかひの如くならずば、身命いのちほろび、子孫うみのこ絶えむ。忘れじあやまたじ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
いはく、日月ひかりを失ひて、天地既に崩れぬべし。今より以後のち、誰かたのまむ哉。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)