付合つきあい)” の例文
こんなお付合つきあいを長くさせられては大変だと思った彼は、機を見て好い加減に席を切り上げようとした。すると小林が突然彼の方を向いた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三「なにそんな者はありません、只温順おとなしい一方で、本当ほんとにまだ色気の味も知らない位でげす、付合つきあい何処どこかへけなんてえと御免なさい、おっかさんに叱られると云っている位なんで」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
じゃ今夜は二人ともお付合つきあいに休もうよ。
「しかし御亡くなりになる前、島田とは絶交だから、向後こうご一切付合つきあいをしちゃならないっておっしゃったそうじゃありませんか」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっとも私の家も侍分さむらいぶんではなかった。派出はで付合つきあいをしなければならない名主なぬしという町人であった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)